少し難しいお話になりますが、私たちの栽培方法について、少しまとめてみました。ふと気になった時には読んでみてください。

有機肥料を使った栽培について
善積農園では、できる限り自然の営みに近づけようと川の芦や雑草や米ヌカで畑ごと発酵を心がけ、自分で作れる発酵肥料を試しています。人智など知れたものなので、化学的に合成された肥料だけで永年作物を扱おうとは思っておりません。けれどこちらの都合で毎年きっちり収穫したいのですから、足りなくなった要素を補うなどある程度のコントロールを「無機」肥料でする必要はあると考えています。


完全無農薬の難しさ 
   
敵は<1>害虫 <2>病気 <3>雑草

りんごの場合
リンゴにとって最大の敵は<2>の病気。植物にとりつく病気には、果実を腐らせるもの、葉を落とすもの、幹や枝を徐々に弱らせるもの、生きながらに腐らせるもの、と様々なものがあります。

意外なことに、これら「病気」の「菌」と言われているものの9割以上はカビの仲間なのです。りんごも含めて多くの農作物の原産地は乾燥地帯である中近東と言われており、そのことも手伝って梅雨時のカビに弱いのかも知れません。そのため果樹栽培にとっては、殺菌剤の予防的散布が必須とされています。各菌の繁殖時期がわかっているし、病気にして枯らすことへの危機感が野菜などよりずっと強いからです。

もちろん人間と同様、完璧な健康体には菌もとりつけないと思います。それを目指して努力をしてはおりますが、今、必要な時に薬を使うことはお許しいただきたいと思います。

<1>の害虫についても、もちろんコントロールは必要です。虫に食われた果実が商品にならないということだけでなく、葉や幹を食われて弱った木は必ず病気にとりつかれるからです。ただ、害虫のフェロモンをしみこませた物を枝に結んで虫の繁殖を邪魔する方法を取り入れていますし、虫の場合は予防的に殺虫剤は使いません。虫の姿を見てからでいいので、発生の少ない年は使わなくて済みます。

<3>の雑草については、リンゴ畑に生える分には役立つ面もあるので基本的に除草剤は使いません。夏場は刈りに刈って、日よけに堆肥にと利用しています。(ただ、やっかいな宿根草には春にスポット的に除草剤を使うことがあります)

薬剤の他の利用法
皆様にお届けするリンゴは、咲いた花の約50分の1まで厳選して間引きした末に残されたラッキーな果実たちです。それだけの摘果(間引き作業)を限られた時間内で終えるのは、人手だけでは間に合わないので、殺菌・殺虫剤の薬害を逆手にとって、遅れ花や幼果を落とすのを一次摘果としています。この頃は毛虫の発生時期にも当たっていて好都合なので、今のところこの手法は続けます。


お米の場合
お米にとって、完全無農薬のネックになっているのは<3>の雑草です。

私たちは4年間、100坪ほどの小さな田んぼで、完全無農薬で自家用のお米を作ってきました。この小さな田んぼでさえ、手では雑草を取りきれないのです。残念ながら、お米は完全に雑草に負けてしまいます。お米にとって雑草は、敵以外の何物でもないのです。そんな現状を解決できる、よりよい方法が見つかるまで、田植え直後に除草剤を一回だけ使わせていただきます。この除草剤は、使用直後でも様々な虫やオタマジャクシが田の水の中で元気に泳いでいたので少なくとも動物には無害、と言い切れます。

<1>の害虫について
いるにはいますが致命的ではないと思われます。
大量についた時以外は、薬は必要なさそうです。

<2>の病気について
稲は、元々湿地の植物ですから、一、二種類の菌以外、カビには強いのです。
密植と多肥料を避ければ、薬なしで大丈夫だと思います。ただ、その病気が出た時は、周囲に感染させないよう、薬は使わざるをえないと思います。

当園では、よりよい栽培方法を目指して改善を続けています。栽培方法に関するアドバイスなどございましたら、当園へご連絡いただければ幸いです。

 

善積農園
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